傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕



隼人が資料を読み上げて
朱理が画用紙に情報を書き上げていく。


「…あたし、ちょっとトイレ行ってくる」

ごめん、すぐ戻るから進めといて?」


ふたりのことを間近で見ているのが嫌で
あたしは逃げたんだ。


「…は…はぁ…」

息がしづらい。


今はLHR中。
他の教室からも声が漏れている。

廊下にはひとりだからって
泣くのは、よくない。