傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕

「え、あ、あの、一之瀬く…」


「お前、もっと自分のこと守ったら?」

「え…」

「そうやって、
自分が悪いって他人のこと許して、
そんなの苦しいだろ」

「…」

「お前が思ってるより、
人は悪い生き物なんだよ。

みんないい奴だなんて、

幻想。」

「…」

なんで、一之瀬くんが
そんなこと言うんだろう。

なんで、たいして
話したことのないあたしのこと、
励ましてくれるんだろう。

なんで―――