傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕


「…うん、別れちゃった」

クラスメイトだし、
隼人は誰にでも優しいから、
一之瀬くんとも仲がいいのかもしれない。

「隼人が、他の人のこと
好きになっちゃってね、
あたし、その人より…魅力なかったみたい」

「浮気じゃん、サイテーだな」

「そうかもしれないけど…
浮気するくらい、その子のことが、
…好き、になっちゃたんじゃ、
ない、かなぁ…」

やばい。
涙がにじむ―――と思った時。

――グイッ

「え」

いつの間にか近くに来ていた
一之瀬くんに肘を引かれて立たされ、

抱きしめられている。