「…わかった。なに?嫌な話?」 ――そうだよ。 「あとで話すから、また学校で」 悟られないように 精一杯の笑顔をつくる。 早朝の街は、 なんだか清々しくて気持ちがいい。 隼人ともいったん分かれて、 家に戻る帰り道。 涙が溢れないように、 たくさんの空気を吸い込んだ。