傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕

それくらい、
みんなの心をつかむのがうまい。

「あっ、ねぇねぇ隼人!」

ぽんっと隼人の肩に手を添えて
そのまま何かを耳打ちした。

「…っ!?」

すると、顔が赤くなる隼人。

なんか…嫌、だな。
距離も、近いし…


「わ~隼人顔赤い~」

「うるさい!」

「あはっゆでだこ~」

隼人があんな風に
女の子に対して
無邪気に笑っているのは珍しい。

「美桜、大丈夫?顔色悪い」

隣を歩く唯にも心配されちゃうし。

「ううん、何でもない」


…劣等感?
感じすぎ、だなぁ。