「…今、話してくれなくても、
きっとずっと気になって、
そのうち聞くことになると思う、から…」

「モヤは早いうちに
晴らしたいって、ことだよね」

こくりと頷く。
本当は、違うんだよ。ごめんね。

「先月から…3回」

…やっぱり、そうなんだ。

隼人は嘘をついていた。

あたしと付き合っている間は、
何もしていないと言っていたのに。

嘘を、ついて、

他の女の子と浮気できちゃうような人、

だったんだ…隼人は。


まだアイスコーヒーもポテトも
手を付けていない。

でも、優しい隼人が
きっと食べてくれるだろう。

「隼人、」

声が震えそうになる。
情けない。

「あたし、―――――…」