振り返らなくても感じる気配。 一歩、また一歩 隼人が近づいてくる。 他には、誰も、いない。 「…っ」 息が…苦しい…っ このあいだ体験した、 …過呼吸……? 「……や…」 苦しくなって 紙袋を求めて後ろを振り返る。