決してそうしたいわけじゃない。 あの3人も 悪気があるわけじゃないし、 むしろいつだって4人で 輪を作って作業をするように してくれている優しい人たち。 でも、自分が自分でいられない空間は 息が詰まってしまう。 「あれ、日野さんひとり?」 そんな時、パネル係だった隼人が 教室にふらりとやってきた。 優しくて華奢なイメージだったけど、 黒い半袖のTシャツを 肩までまくり上げたことによって 見える筋肉は 男の子のものだった。