傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕




教室にふたりで戻ると
隼人と目が合ってドキッとする。

「美桜、なんか顔赤くない?」

元いた場所に座ると
唯が声をかけてくる。

「えっ!?」

「具合でも悪い?大丈夫?」

「だ、だいじょうぶ、全然…!」

湊にキスされて、
抱きしめられてたなんて

口が裂けても言えない。

横目で湊を見れば
なんてことない顔で
だるそうに座っている。


でも、
さっきよりも隼人を見ても
辛くないかも、しれない……

「湊に、救われちゃったかな…」