桜の花が咲く頃に。

それから着々と他の委員会も決まっていき、係決めに入った。

学級委員は係やんなくていいっぽい。楽かも。

係決めはやることもなくてボーッとしてたら授業が終わってしまっていた。

星奈が私の方を向く。

「学級委員だよー。どーするよ。てか、黒木くんに誘われたねー。w」

「だからねー。びっくりしたよー。」

学級委員とか…私にできるかな…。

そんな立場なったことないよ…。ま、頑張るしかないなぁ〜。

黒木くんと関口くんがこっちを見てる。どーしたんだろ。

「北澤さん、桜庭さん、これから学級委員よろしくな!」

私と星奈が話し終わるのを待っててくれたのかな。

…にしても関口くんやっぱ明るいな。話しやすそう。

「よろしく。」

黒木くんが一言だけ言った。

「こちらこそよろしくねー!」

と、先に反応したのは星奈だ。

「よ、よろしくねっ!」

私も少し遅れて反応すると関口くんが笑い出した。

何が起きたのかわからず、不思議な顔をしていると

「なんで桜庭さんはそんなにたどたどしいの?w」

「えっ…と、緊張して…?」

「わかったぁ!俺ら2人のどっちかのことが好きなんだ!」

「え、ちょ、いや、違っ…!」

な、なんてことを言うんだ。この人は…。と動揺しているとまた関口くんが笑い出した。

「ウソだよーん!w 本当のことわかってるから大丈夫!」

「やっぱ気づいちゃいますー?ww」