「もっと、ちゃんと説明しろや。こっちも、わけわからんねん」
「いま、ここでは話せない。…真琴ちゃん、今から家に行ってもいいかな?」
「どうして急に…?」
「どうしても、確かめたいことがあるんだ。みんなも、どうして僕がここに来たか、知りたかったら来てくれたらわかるよ」
そう言われて、みんなよく理解しないまま私の家に向かった。
さっきの状況がまだ整理できていないのに、特定された場所が私の家なんて、本当によくわからない。
でも雄斗くんは行き当たりばったりで行動するような人じゃないから、きっとなにかの意図があってそうしてるんだと思う。
そんな考えをあれこれと巡らせていると、家に到着した。
私だけが先に入って、少し外で待っていてもらうことにした。
「ただいまー」
「あらおかえり。思ってたより早かったわね」
