「そんなことどうでもいい。お前、ほんまは俺らより5つ年上やんな?童顔のせいであまり気づかれへんかったみたいやけど、かの有名メーカーの於島社長の息子じゃ、調べたら簡単に分かったわ。何が目的でここに来てん」
渓くんは必死の形相で、雄斗くんに詰め寄る。
「ちょ、ちょっと待って…?5つ年上?どういうことなの…?」
「仁志 雄斗ってゆうのも、本名じゃない。なんで偽名なんか…」
「偽名じゃない!これが俺の本名だよ」
雄斗くんは、今までに見たことないくらい怒鳴った。
「でも、お前の親父は於島やろ?なんでお前が仁志やねん」
