「でも、生きていられるだけでも幸せなことだよ。」
「じゃあ、お父さんは亡くなられたの…?」
「僕が5歳の時にね。それから僕はお金持ちの社長に引き取られたんだ」
「そうなんだ…。色々あったんだね」
「まあね。さあ、もうこんな暗い話はやめて、次行こっか。どこいく?」
「んーと、じゃあわたあめが食べたい」
それからわたあめを食べて、焼きそばを食べて、たこ焼きを食べて…
食べてばっかりした後、花火が打ち上げられたので、私たちは川沿いに行くことにした。
川沿いにはもう人がいっぱいいて、私たちは少し上の丘に腰を下ろした。
