あれからずいぶんと月日は経った。


大学受験が終わって、今日は合格発表。


「……っ!!やったーーー!!受かったよ!!」


今日も私の隣には渓くんがいる。


「おお!!あっ、俺も受かってる!!よっしゃ〜」


喜びの勢いあまってハイタッチ、では済まず渓くんに持ち上げられてグルグルまわる。


私と渓くんは、二人揃って志望校に合格した。


私、どうしてもここに入りたかった。


ここに入って、やりたいことがあったから。
もちろん、渓くんと一緒に。


「真琴、念願のアレができるな」


「そうだね!もう受かってとりあえず一安心だよ〜」


二人微笑み合う日常は、いつも非日常であって。


何度も何度も繰り返しても、やっぱり特別なんだ。


今、というこの時間が。