<真琴side>

幼い頃の私は、
本当に弱くていじめられっ子だった。


毎日のように泣いてばかりで、
なにもやりかえせない臆病者だった。



ある日そんな私に大事件が起こった。


あれは小学生のとき。


公園で私はクラスのやんちゃ組に
大切なノートを取られて泣いていた。


泥を投げられて、
お気に入りの服も汚れてしまった。


でも私はいつものように
なにもやり返せなかった。


その時、

「やめろよ、3人で1人をいじめるのはひきょうだ」