こうなるともう望みは肝移植しかない。 でも、俺はそれが出来ないから。 残り少しの人生を楽しめとまで言われちゃったよ… ほんと、情けないよな。 真琴を守ってやるどころか、支えてすらやれない、むしろ支えられてるなんて。 あれから、真琴とは数回電話した。 それは決まって俺の体調のいい日で。 だから、真琴は俺の病状について知ることはない。 …だってこのことは渓にも言ってないから。