「お土産、何買ってきてくれたの?」


目をキラキラさせた母は少し幼く見えて。


だから私も小学生同等なんだと納得してしまうくらいだった。


「わ〜!明太子!ここの明太子美味しいのよね〜」


「お兄ちゃんの分も買ってきたから、またおくっといてよ」


「はいはい、わかったわ」


買ってきた明太子を両手に、ルンルンとキッチンの奥に消えていった。


もう少しでもしたら祐と電話しようかな…。


そんなことを考えながら自分の部屋に行くや否や、睡眠薬でも飲んでしまったように、またパタリと眠ってしまった。