この地球-セカイ君がすべて


動揺も隠しきれず、あまりにも衝撃すぎたのか私は声も涙もでなかった。


ただただそこにある現実が認められなくて。


いつまでたっても夢を見ているみたいだった。


祐、祐、祐っ……。


…どうしてここにいるの……。



「……祐、なんでここにいるの…?」


私が口にできなかったことを、柚美ちゃんが聞いてくれた。


「ごめん、大阪に行くなんて嘘ついて」