この地球-セカイ君がすべて


私にひどいことを言っていなくなった祐が許せないから?
怒ってるから?


……ううん、全部違うんだ。


心の奥底で消えない祐が、なにか私に向かって叫んでる。


…そういった気持ち。


あの時は気持ちが高ぶって考えられなかったけど、時間が経って気づいたことがある。


あんなに、私のことを大切にしてくれてた祐が、本気で私にあんなこと言うわけないんだ。


…きっと、なにか事情があってあんなこと言ったんだ。


…全部、私の思い込みだって思われたらそれでおしまいだけど。


私の心の中の祐は、必死になにかを訴えてる気がする。


それを思うと、涙が溢れてきて仕方ないんだ。


妄想しすぎだって思われても、仕方ないよね。