柚美ちゃんはどんなことにでも目をキラキラさせている。


こんな女の子がモテるんだろうなと心の奥で思いながら、私のことを気にかけてくれてるんだろうとも思った。



「おいっ、真琴、柚美。ここのテーブルとっといたで」


声のする方を見ると、渓くんがこちらを見て手を振っている。


「さっすが渓くん。やっさしい〜」


柚美ちゃんが少しからかったような口調で渓くんを讃える。


きっと、照れ隠しなんだろうなと思うけど、渓くんはそのことに気づいてはいないようだ。