次の日、散々妃月に血を貪られ、寝台から離れられなかった心のもとに、腰が治った庭師から見事な花が届けられた。 「あいつ、人が変わったように仕事熱心になったんですよ。 なぜかすぐ他国へ修業に行ってしまったんですが」 庭師に男のその後を聞いたのは、翌日やっと寝台から起き上がった心が、花のお礼を言いに訪れたときのことだった。 end.