言い直した!?

僕は、伊織の言葉に驚いてしまう。
すると心愛は、満足そうに

「うん、おはよう。伊織君」

笑顔で挨拶を言い直していた。

そしてベッタリと
伊織の腕に手を絡める。

「じゃあ、学校に行こう」

「それ……歩きにくいんだけど……」

「いいの♪お兄ちゃ~ん。
早く行かないと置いて行っちゃうよ~?」

心愛は、僕に呼び掛けてきた。

「えっ……うん。」

僕は、困惑しながらも
慌てて2人の跡を追いかけた。

何だか……不思議で納得がいかなかった。

やっぱり僕は、伊織が嫌いかも……。

そう思う今日この頃だった。


END。