「うん。そうだよ!」
笑顔で答える心愛。
あんなに花子さんとの別れを
悲しんでいると思ったら切り返しの早いこと。
いや、それよりも
あんな冷たそうな奴が心愛の友達とか
有りえないと思った。
「心愛……考え直した方がいいと思うよ?」
「何で?番人の友達なんて素敵じゃない。
心愛。伊織って子と友達になりたい」
キッパリと言い切ってしまう。
言い出したら聞かない心愛のことだ。
本気で友達にする気だろう。
何とか阻止しないと……。
僕は、友達になる事には反対だった。
何だか分からないけど
彼には、いい印象を持ていなかった。
自宅に帰ると夜
父さん達に、この事を話した。



