彼は、顔色1つ変えずに

「……そうだよ。僕は、白虎門の番人。
君らは、朱雀門の番人か」

白虎門!?

そういえば先代様が言っていた。
門番も世代交代して若返ったって……。

すると伊織という男子生徒は、立ち去っていく。
僕は、唖然としていた。

まさか、こんな身近で
白虎門の番人に出会うなんて……。

「すごーい。白虎門の番人だって。
見つけた~新しい友達!!」

やった~と言わんばかりに
表情を明るくする心愛。

新しい友達!?

「心愛……何を言っているんだ!?
新しい友達って……アイツを友達にする気なの!?」