俺が愛してやるよ。Ⅱ




「出かけようぜ」


「えっ?ほんとに?」


「ああ。出掛けたいんだろ?」



さっき言ったこと…覚えててくれたんだ。
かなり時間が経っていたからもう忘れていたと思っていたよ。



「うんっ!」


「場所は俺が決めていい?」



統牙と出かけられるならどこでもいいかも。
たくさん、出かけたりして二人だけの特別な思い出を作りたい。



「変なところ以外ならね」



訂正、変なところ以外ならどこでもいい。
だって、統牙と一緒ならどこに行っても楽しいと思うから。



「なんだよ、それ」



呆れながらも当たり前のようにあたしの手を繋いで立ち上がる統牙。
やっぱり、統牙の手は大きいな…あたしの小さな手とは大違いだ。



「今日はたっぷり可愛がってやるからな」


「う、うん?」



あたしもソファから立ち上がって統牙の歩く後ろを金魚の糞のように歩く。
あたしと統牙は家の鍵とバイクの鍵を持って家を出た。