「泣くなよ…まだ続きがあるし」
『泣くなよ』ってそんなこと言っておきながらちゃんとあたしの頬を伝う涙を親指で拭ってくれる彼は相変わらず、優しい人だ。
「でも、やっぱり一番に思うことはこんな俺にくれた愛を俺も返していきたいってことだな」
「統牙は…もうあたしをたくさん愛してくれてるよ」
「俺はまだ愛し足りないんだけど。
これからも俺に愛される覚悟はできてるよな?」
意地悪そうにあたしの目をジッと見つめて言う統牙にあたしはもう惚れっぱなしだ。
ドクンドクン、と鼓動が早鐘を打ち始めて体の体温が一気に上昇する。
体が沸騰しそうに熱いよ。
「できてねぇなんて返事は無視だけどな」
あ…れ?
なんか…オオカミ統牙になってない?
目がオオカミのようであたしのことを捉えて離さない。
「できてるに決まってるでしょ。
あたしを誰だと思ってるの?」
あたしだって、負けてないんだから。
統牙のことが好きで好きで仕方ない。
これからもたくさんこの溢れる愛を統牙にぶつけたい。
「俺の彼女」
ニコッ、得意げに笑ってあたしの頭を撫でてあたしの唇に自分の唇を重ねていた。



