その中で『俺が愛してやるよ。』その声とともに一つの光があたしの暗い世界に差し込んだんだ。
統牙がいたから…今の自分や家族がある。
あの日、統牙に出会っていなかったらあたしはいまごろどうしていたのかな?
「はやく、来いよ」
「あ、う…ん」
統牙を抱きしめる前にあたしは温かい大好きなぬくもりに包まれた。
「遅い。待てねえ」
抱きしめたのはもちろん統牙。
色々と思い出していたら時間が経っていたらしく痺れを切らした統牙は自分から抱きしめきた。
そんな強引なところも出会った頃と何一つ変わっていない。
「統牙…あったかいね」
「んだよ。いきなり」
「……大好きだなって思っただけ」
「はぁ……不意打ちとかずりぃな」
そんなこと言っている統牙の表情は見えないけど耳が真っ赤に染まっているのを見ると照れてくれているのかな、と思う。



