息もできないくらいの甘いキスに溺れてしまう。
無意識に統牙の胸元の服をギュッと掴んだ。
「あー、やべぇ。止まんない……」
一瞬、唇が離れて統牙が呟いている隙に酸素をめいいっぱい吸い込んだ。
だけど、それは本当に一瞬のことですぐに唇は甘いキスによって塞がれた。
「今はここまで。
これ以上してるとマジで理性飛ぶ」
しばらくして再び唇が離れるとそう言った統牙。
「うん」
「続きは夜な。
今日は結実を充電する日だから」
なっ…!
そんなこと満面の笑顔で言うなんて反則だよ。
ただでさえ、今はキスが終わって鼓動が高鳴っているというのに。
「そ、そうなの?」
「あたりまえだろ。
俺、もう結実不足で死にそー」
あたしの頬に触れながらしょぼんと眉を八の字に下げる統牙が可愛くてたまらない。
いつもはカッコイイけど、たまにこうして可愛くなって甘えてくるからそのギャップにやられる。



