俺が愛してやるよ。Ⅱ




「統牙の背中、たくましくなったね」


朔龍の総長になってからの統牙は少し変わったように思う。


強くなったのはもちろんだけど、大人数の頭になったわけで


色々と問題も起きたりしたけどちゃんと一つ一つを統牙の優しさと強さで解決させて、出会った時よりもさらにたくましくなった気がする。



「そうか?」



ブルルルルッとエンジンのうるさい音が聞こえてくる。
いつ聞いても慣れないし、うるさい。


これでも統牙は抑えている方なんだとは思うけどね。



「そうだよ。男らしさが増した」


「俺は元から男だっつーの」


「そういうことじゃないよ」



統牙が男の子なんてことは最初から分かっているし、女の子みたいなんて思ったことがない。


ていうか、こんな強引で俺様な人を女の子って思うはずがない。


統牙はあたしと話しながらバイクを走らせる。
風で黒髪が暴れる。でも、そのおかげで風を感じて気持ちがよくなる。



「じゃあ、どういうことだよ」


「出会った時よりカッコよくなった」


「なっ…お前…それ今言うか?」


「言っちゃダメだった?」



思ったことを口にしただけなのになぜか統牙はため息をつくように言葉を発した。