俺が愛してやるよ。Ⅱ




駐輪場においてあるバイクのところまで二人で手を繋いでゆっくりと会話もなしに歩く。


会話がなくても統牙の隣はすごく居心地が良くて安心する。



「久しぶりにバイクに乗るけど、自分で乗れるか?」



こうやって、気遣ってくれるところも変わっていなくてまた好きが増す。



「大丈夫だよ」


好きが増していた矢先…


「お前はチビだから心配だな」


やっぱり、統牙は統牙だった。
優しくしてくれたと思ったら急に意地悪になるの。


「うるさいっ!余計な心配は無用!」



そう言いながら、バイクに乗ろうとするけど久しぶりすぎてなかなか上手く乗れない。


そんな中、隣からクスクスと笑い声が聞こえてきた。
ムッとしてそちらに視線を向ければ統牙が口元を抑えて肩を震わせながら笑っていた。



「もうっ!笑わないでよ!気が散る!」


「笑ってなくても乗れねぇだろ。
素直に俺を頼れば?」



笑いながらも意地悪そうな表情を浮かべる統牙。
ち、チビだからってバカにしやがって…!
あたしだって、バイクぐらい乗れるんだから!