舞華「……」


?「……落ち着いたか?」



舞華「…はい…あ、ありがとうございます…あの…あなたのお名前は…?」


?「雪野咲夜だ」



舞華「雪野さ「咲夜でいい」…さ、さ、咲夜さん…あの、会ったばかりなのに…ありがとうございました」



咲夜「おう。名前は?」



舞華「咲良田舞華です」



咲夜「舞華…か…」



急に名前で呼ばれて少しドキッとした。



咲夜「舞華はさ…明日…入院すんだよな?」



舞華「…はい」



咲夜「……あのさ、」


舞華「??」



咲夜「…お見舞い…とか…来てもいいか?」



舞華「…え?」



咲夜「…その…もっと話したいんだ」



舞華「…は、はい…ぜひ?」



咲夜「…じゃいくわ、あ、舞華いくつ?」



舞華「16…です」



咲夜「まじで?タメじゃん」



舞華「え?そーなんですか?」



咲夜「おう。敬語やめろよな?」



舞華「は…う、うん」



そう言ってニコッと笑った咲夜くんは
とてもキラキラしてみえた。


私の気持ちのように曇っていた夜空は、
いつの間にか晴れ、月と星が輝いていた。



舞華「綺麗…」


咲夜「綺麗だな…」



私たちはその輝く夜空をしばらく眺めていた。