今日は12月20日。

病気だと判明し、

入院することになってから10日が経った。

あれから毎日学校後の時間になると、

蓮華と舞那姉ちゃんと憂舞兄ちゃん、

お母さんとお父さん、

そして咲夜くんたちが来てくれた。


来てくれるのは嬉しいんだけど…

やっぱりまだ慣れなくて。


夜になると1人が寂しくて泣きそうになるんだ。



そして今日は2学期最後の日。

みんな早く帰れるからいつもより早く来てくれるんだって!!

楽しみだなあ…


コンコンッ


1人で窓の外をみて黄昏れていると、

部屋のドアがノックされた。

蓮華かな…?


「どうぞ〜」



ガラガラッ



蓮華「舞華ぁ〜!」


え。


ドアを開けたのはもちろん蓮華。


でも…



「久しぶりだねー!」

「おう咲良田!元気かー!」

「みんなできたよ〜!」




舞華「み、みんな…」



蓮華の後ろからぞろぞろとクラスのみんなが入ってきた。




蓮華「今日帰り早いから、みんなで行くことになったの。…びっくりした?」


舞華「び、びっくりした…」


蓮也「みんな来たがってたからな」


舞華「蓮也くん!!」


「先生が連れてきてくれたんだ〜!」

「お見舞いだよ!」

「約束してたの持ってきたぜ!」

「はい、舞華ちゃん!」



クラスの一人の子になにか紙袋を手渡され、

中を覗き込むと…



舞華「…色紙?」


中にはみんなの寄せ書きが書いてある色紙が入っていた。


舞華「これ…」


蓮華「クラスのみんなで書いた寄せ書き!
あの写真もついてるよ!」




袋からだして見てみると、

寄せ書きの色紙は見開きになっていて、

左側には写真が、右側にはメッセージがあった。


本当にみんなで来てくれて、

しかもこんなプレゼントまで…


舞華「…ッ…うぅ…」


蓮也「ありゃりゃ、泣いちゃった(笑)」


蓮華「よかったね舞華!」




私は蓮華の言葉に大きく頷き、


「みんな、ありがとうっ!!」


と言った。