『なんで…こんなところで泣いてるんだ…?』


そう聞いたその人はまた静かになった。
少しの間の沈黙が、私に病気だという現実を見せつけているようで、余計に涙がでてきた。



「……ッ」



一度止まった涙をまた流し始めた私をその人は静かに見つめていた。
私はその人に、さっき起きた出来事を話すことにした。


舞華「……わたし」


?「え?」


私が急に話し始めたので驚くその人。
構わず話を続ける。


舞華「……わたしっ、さっきすぐそこの病院にいてっ…それで…わたしっ…病気、だって……ッ」


?「!!!」


舞華「…明日からっ入院、しなきゃ、いけないの…っ」


?「…………どんな病気なのか聞いてもいいか…?」



私は コクンと頷くと



『急性白血病』



と告げた。



?「…白血病…?」



舞華「……病気だなんてっ、信じられなくてっ話の途中で抜けてきちゃったの…」