先生「咲良田舞華さんですね?」


舞華「はい。」


先生「前回検査した内容の報告なんですが…



舞華さんは…





『急性白血病』だと診断されました。」




舞華「…え?」



母「っどういうことですか…?」



先生「前回の検査の後、検査結果を詳しく調べてみると急性白血病という病気だということがわかりました。なので…急ですが、明日から入院してもらうことになります。」



え…病…気…?



母「…ッ急性白血病…先生ッこの病気は…!ちゃんと、ちゃんと治るんですよね…!?」



わたしが…?



先生「治療をすれば治る可能性はあります。
ですが、薬の副作用や長期の入院で舞華さんにはたくさん辛い思いをしてもらうことになると思います…治療、受けますか??」



母「娘がそれで治るなら…お願いします…!」



先生「…わかりました。ではお母さまは入院手続きがありますので、舞華さんは外でお待ちください。」



固まって動けない。
急性白血病…? わたしが…?



「……ッ」


ダッ


母「!舞華っ!!」



私はお母さんの声を無視して走った。



どうして?どうしてわたしが…



「…ふっ……ッッ」



涙が止まらないままわたしは走り続けた。



気がつくと病院のそばにある高台に来ていた。