──────


ピピピッ ピピピッ ガシャンッ


あ…朝…?


あのまま寝ちゃってたんだ…


昨日咲夜くんと別れてから、家に帰ってきて病気のことを思い出してまた泣いていた。


そっか…わたし…病気なんだ…


嘘じゃなかったんだ…


そう思うとまた少し涙が出てきた。


落ち着いてから今日学校だと思い出し焦って時計を見ると、時計がなかった。


「…あれ?」


そういえばさっき 『ガシャンッ』って…
ベッドの下を見てみると時計は床に転がっていた。


「よかった、壊れてない…」


そして時間を見ると、まだ7時すぎだった。
学校は8時20分までに行けばいいから…



「今日はゆっくり準備しようかな」



そう言って立ち上がると、

扉の向こうからお母さんの声が聞こえてきた。



「舞華?起きてる?」


「うん、起きてるよ」


「先にご飯食べる?」


「食べる!」


「じゃあ下に降りてきてね」


「はぁーい」


わたしは早く食べたくてすぐ下に降りた。