「そういえば前から思ってたんだけど」


唐突に口を開いたのは、テーブルを挟んで私の前に座る、仲良しの先輩。


彼女は同じサークルの3年生。


私はこのG大で2年生として日々を過ごしていた。


「なんですか?」


「それって橘くんと一緒?」


そう言って先輩が指したのは、私の手元。