「…勇人のやつ、でっかい声で人の名前を呼ぶんじゃねーよ……」 「あはは…、私もあんなに注目されたのは久しぶりで、恥ずかしかったです…」 勇人先輩がハル先輩の名前を呼んだ後、先輩達を囲んでいたギャラリーが一斉にこっちを見て、私はいたたまれなくなった。 そして先輩が赤い顔をして駆け寄って来ると、2人は逃げるように去って行ったのだった。