「これから第4クウォーターが始まるところ。 点差は16点でこっちが勝ってるよ」 その言葉にコートを見れば、すぐ近くに休憩中の先輩の姿が目に入る。 ハル先輩…、カッコいいっ! 赤と黒のユニフォーム姿の先輩に、いつもと違ったスポーツマンな印象を受けて、胸が高鳴った。 「あ……」 その時、スクイズのキャップを閉めた先輩と目が合った。