自分の腕時計を見れば、先輩のくれた紙に書いてあった時間は優に超えている。


信号を渡ると、やっと会場が見えてきた。


着いた…!


中に入って行くと、観客席は既に熱気に包まれている。


舞子達は…。


私は、事前に誘っていた舞子と勇人先輩の姿を探す。


いた……っ!


1番前の席で応援している2人の所に、私は急いで歩いて行った。