「明日、絶対に来て欲しい。
椎名に、俺の…、俺達のプレーを見て欲しいんだ」


俺達…?
あ、同じチームの人達のプレーも見ててってことなのかな…?


先輩の言葉に少し違和感を感じていれば、先輩はバッグを持って椅子から立ち上がった。


「それじゃ、俺は帰るな。
…明日、絶対に来いよ?」


少し微笑んで言う先輩に、私は元気よく返事をする。


「はいっ、絶対に見に行きます!」


病室から出て行く先輩の背中を、私は見送った────。