「階段のてっぺんから落ちたくせに、なんで無傷でいられるんだ…」


先輩が変なものを見るかのような顔をしてくる。


最初はあった身体中のアザも、今ではすっかり綺麗になっていた。


「丈夫なのがとりえですからね!」


私が自慢げに言えば、先輩は呆れた顔をしながら自分のバッグに手を入れる。