「あっ、久しぶりです!ハル先輩」 元気よく挨拶をすれば、先輩は呆れた顔で椅子に座る。 「…相変わらず元気だな。病人とは思えない」 「病人って、おおげさなんですよー! ただの脳震盪(のうしんとう)なのに」 私はベッドに座ったままため息をついた。