始まりのラピスラズリ



口元を手で抑えて、青白い顔で私を見ている雅美。


今までに見たことがないくらい必死な顔で、
手を伸ばしてくる先輩。


「椎名っ……!!」


でも、その手は私の手に届くことはなくて。


次の瞬間に、私の体は階段に打ち付けられて、そのまま下に転がっていく。


そして、身体中に走る激痛と、階段を降りてくる足音を聞いたのを最後に、私は意識を手放した───。