──────── 第2体育館の入口にたどり着くと、中でバスケを練習している岩崎先輩が目に入った。 そっか…、自分の部活には出ちゃいけないんだっけ…。 バスケ……。 隣にいる先輩の方を見ると、先輩はやっぱり少し苦しそうに、でも眩しいものを見るような顔をしていた。 不安と羨ましさが混ざったような、そんな顔。 それを見ているだけで、私は胸を締め付けられるような感覚を覚えた。