始まりのラピスラズリ



「恥ずかしいから…、あんま見るな」


私が見つめるとどんどん顔を赤くする先輩に、私は声をかけた。


「ハル先輩、本物の王子様みたいですっごく似合ってますよ!カッコいいです!
でも、コスプレはしないって言ってたのにどうしたんですか…?」


私は前に食堂でしていた会話を思い出す。