その全てが、端正な顔立ちの先輩をさらにカッコよく見せていて、まるで本物の王子様のような姿だった。 スラッと伸びた手足から頭のてっぺんに至るまで全てが輝いて見える程に、その衣装は先輩に似合っている。 「カッコいい…」 私がそう呟くと、顔を手で覆っていた先輩が手を口元まで下ろした。 その顔は今までで1番赤く染まっている。