始まりのラピスラズリ

愛生side.*・゚


「疲れたぁ……」


私は人気のない廊下を歩きながら息をつく。


クラスの仕事を終えて暇になったけど、舞子は別にやることがあるらしく、一緒に回ることが出来ていなかった。


「これからどーしようかな…」


疲れた頭を回転させて考えていたその時────、


゙ガシッ゙


「え……?」


空き教室から急に出てきた手が、私の腕を掴んで強い力で私を中に引きずり込んでいった。