「確かに、自分の気持ちを伝えないまま相手のことを知ろうなんて、間違ってるな。 サンキュ……、ちょっと行ってくる」 「あ、ちょっと待て!」 もう1度クラスを出て行こうとすると、勇人にそれを止められる。 「……?おい、それって…!」 俺は勇人が手に持っていたものを視界に捉えた途端、逃げようと慌てて走る。 だが、仕事の交代の時間で来たやつらに捕まえられて、俺は強制的にクラスに引き戻されてしまったのだった───。