──────── 球技大会が1週間後にせまる放課後。 私は特別教室で先輩と完成した絵を見ていた。 「わぁ、こうして完成形を見ると、感動しますねー」 「そうだな…」 私の隣で絵を眺める先輩は、達成感に溢れたような笑顔で、胸が高鳴った。 「この絵、凄いな…」 その言葉に、私は前を向く。 描かれた絵には、翼を広げた大きな青い鳥の姿。 今にも飛び出して来そうな迫力があって、こんな素敵な仕事に私も関われたんだ、と嬉しくなる。