始まりのラピスラズリ

悠久side.*・゚


゙ガラッ゙


「お、悠久。どうだった?愛生ちゃん、可愛かったか?」


自分のクラスに戻って来れば、待っていた勇人が声をかけてくる。


「あぁ……」


確かに、椎名は可愛かった。
いや、正確には綺麗だったと言うべきか。
いつもより大人びた格好の椎名の姿は、周りの視線を一心に集めていた。


でも、それよりも。


あいつ、やっぱり様子がおかしかった気がする……。